「キャッチャーをやってみたいけど、自分にできるかな?」
「キャッチャーって難しそう……」
そんな不安を感じている方もいるのではないでしょうか。
結論から言うと草野球なら、初心者でも練習すればキャッチャーは十分できます。
たしかにキャッチャーは、投手への返球や捕球、盗塁への対応など、覚えることが多いポジションです。
しかし、草野球ではプロや高校野球のような高度な技術が最初から求められるわけではありません。基本的なことから少しずつ練習していけば、初心者でも十分にプレーできます。
この記事では、野球歴20年以上、そのほとんどをキャッチャーとしてプレーしてきた筆者が、草野球でキャッチャーをするために必要なことや具体的な練習方法、キャッチャーの魅力を紹介します。
この記事を読めば、
- 初心者でもキャッチャーができる理由
- キャッチャーならではの魅力
- キャッチャーをするために必要なこと
- 初心者が取り組みたい具体的な練習方法
がわかります。
「キャッチャーをやってみたいけど、自分にできるかわからない」という方は、ぜひ参考にしてください。
キャッチャーは初心者でもできる
野球におけるキャッチャーにどんなイメージがありますか?
「ピッチャーのボールを受ける」
「サインプレーや守備体型の指示など、やることが多そう」
「防具が暑そう・体力的にきつそう」
このように、キャッチャーは何かと大変そうで、初心者には難しいポジションと思っている方も多いのではないでしょうか?
たしかにプロやアマチュア野球のトップレベルになると配球や守備の指示、走者への対応、相手との駆け引きなど求められることは多くなります。
しかし、草野球であれば、初心者でも練習すれば十分にキャッチャーを守ることができます。
キャッチャーの主な仕事は
- ピッチャーが投げたボールを捕る(キャッチング)
- ピッチャーが投げる球を決める(リード)
- 盗塁を防ぐ(スローイング)
- 味方に守備位置を指示する
といったものがあります。
もちろん、細かくみればまだまだたくさんの仕事がありますが、初心者はいきなりそのすべてを
完璧にこなす必要はありません。
極端に言えば、キャッチャーの基本は「ボールを捕る」「ボールを投げる」という、キャッチボールに通じる動作です。
捕球姿勢・ブロッキング・送球・状況判断など、たしかにキャッチャー特有の練習が必要ではありますが、草野球であれば、最初からすべて完璧にこなす必要はないと思っています。
初心者がキャッチャーを始めるなら、まずは次の3つを目標にすれば十分です。
- ピッチャーのボールをしっかり捕る
- 後ろにボールをそらさない
- 正確に送球する
この3つができるようになれば、まずはキャッチャーとして試合に出るための土台ができます。
そのうえで、慣れてきたら配球や盗塁への対応、守備位置の指示などを少しずつ覚えていけばOKです。
「キャッチャーは難しそう」と最初から構えすぎる必要はありません。
草野球なら、基本的な捕球と送球を練習するところから始めれば、初心者でも十分にキャッチャーを楽しめます。
キャッチャーの魅力
キャッチャーの魅力ってなんでしょうか?
人によってたくさん答えがあると思いますが私は
- 常に試合に参加できる
- ゲームを作っている感覚を味わえる
- 自分の想定どおりに試合が進んでいると気持ちがいい
この3つです。
常に試合に参加できる
野球で一番多くボールを触れるのはピッチャーですが、その次に多いのがキャッチャーです。
それ以外のポジションだと全く打球が飛んでこないイニングや、場合によっては一試合で全然ボールをほとんどさわらないなんてこともあります。
その点、キャッチャーはピッチャーがボールを投げるたびにボールを受けるため、常に試合に関わることができます。
「せっかく試合に出るなら、できるだけたくさんプレーしたい」
という人にはキャッチャーは非常におもしろいポジションです。
ゲームを作っている感覚を味わえる
キャッチャーは、ピッチャーにサインを出したり、状況に応じて野手に守備位置を指示したりします。
グラウンド上で唯一、基本的に味方の選手と向かい合う位置にいるため、試合全体を見渡しながらプレーできるのもキャッチャーならではの魅力です。
「今日はピッチャーの調子がいいから、この球を中心に攻めよう」
「この打者は速い球を狙っていそうだから、変化球で打ち取ろう」
「この場面なら多少打たれてもいいから、ストライクを取りにいこう」
このように、ピッチャーの調子や相手打者、試合状況を考えながら配球を組み立てていきます。
さらに、必要に応じて守備位置を指示するなど、自分の判断でチームを動かす場面が多いのもキャッチャーの特徴です。
もちろん最終的な判断はチームや監督の方針によりますが、自分の考えをプレーに反映しやすいポジションだと思います。
自分の想定どおりに試合が進むと気持ちいい
私がキャッチャーをやっていて一番面白いと感じるのがこれです。
キャッチャーは試合中、相手打者や自チームのピッチャーの状態を見ながら、ある程度のゲームプランを考えます。
例えば、
「この試合は1点勝負になりそうだから、ランナーを出さないことを優先しよう」
「この打者は変化球を待っていそうだから、あえてストレートで勝負してみよう」
「この場面なら多少打たれてもいいから、球数を少なくしていこう」
など、その場の状況に応じて判断していきます。
そして、自分が考えた配球で相手打者から見逃し三振を奪ったり、狙いどおりに打ち取ったりすると、何とも言えない気持ちよさがあります。
さらに、自分が考えたゲームプランどおりに試合を進めて勝利できたときは、格別です。
もちろん、毎回思いどおりにいくわけではありません。
むしろ、
「この打者にはこの球だろう」
と思って投げた球を打たれることもあります。
だからこそ、相手の特徴や試合展開を考えながら少しずつ自分の判断が当たるようになっていく過程に、キャッチャーの面白さがあります。
最初から完璧な配球をする必要はありません。
まずはピッチャーのボールをしっかり受けるところから始めて、慣れてきたら相手打者や試合状況を見るようにしてみましょう。
「ただボールを受けるだけ」から、「自分で試合を考えて動かす」ようになると、キャッチャーは一気に面白くなります。
草野球で新しいポジションに挑戦してみたい方は、ぜひキャッチャーにもチャレンジしてみてください。
初心者向けのキャッチャーの練習
ここまで読んで「自分もキャッチャーをやってみたい」と思った方に向けて、初心者がキャッチャーを始めるときにおすすめの練習方法を紹介します。
いきなり試合でキャッチャーをするのではなく、まずは簡単な練習から始めて、少しずつ実戦に近づけていきましょう。
おすすめの練習は以下の4つです。
- キャッチャーミットを使ってキャッチボール
- ブルペンでピッチャーのボールを受ける
- ワンバウンドを止める
- フリーバッティング・シートバッティングのキャッチャーをする
まずは1から始めて、慣れたら2→3→4と進めていけばOKです。
1.キャッチャーミットを使ってキャッチボール
まずはキャッチボールの際にキャッチャーミットを使用してみましょう。
普段のグラブとは形や大きさが違うため、最初はキャッチャーミットでボールを捕ること自体に戸惑うかもしれません。
まずは近い距離でキャッチボールを行い、ミットでボールを捕る感覚に慣れていきましょう。
キャッチングのコツは、ミットだけでボールを捕りにいかないことです。
ボールに合わせて体も動かしながら捕るようにすると、ミットが流れにくくなり、捕球が安定します。
また、ミットを構えるときは、人差し指をおおむね時計の2時方向に向け、ミットを少し横向きにすると捕りやすくなります。
最初は細かいことを意識しすぎる必要はありません。
まずは「キャッチャーミットで普通にキャッチボールができる」状態を目指しましょう。。
2.ブルペンでピッチャーのボールを受ける
キャッチボールでミットの扱いに慣れたら、次はブルペンで実際にピッチャーのボールを受けてみましょう。
キャッチャーの防具をつけ、座った状態でピッチャーのボールを捕るのは、立った状態でのキャッチボールとは感覚がかなり違います。
最初は、
「思ったより捕りにくい」
「ミットが動いてしまう」
と感じるかもしれません。
ここでも基本は、手だけでボールを捕りにいかず、体もボールに合わせて動かすことです。
捕球後に体が大きく流れてしまう場合は、捕球と同時に体を元の位置へ戻すことも意識してみましょう。
ピッチャーのボールをある程度捕れるようになったら、今度は打者にバッターボックスに立ってもらいましょう。
最初は
- 空振りしてもらう
- セーフティバントの構えをしてもらう
程度で構いません。
実際に打者が目の前に立つと、バットによって一瞬ボールが見えなくなったり、普段より捕球しにくくなったりします。
これは初心者なら当然なので、何度も繰り返して慣れていきましょう。
「目の前でバットを振られても、落ち着いてボールを追える」ことが次のステップです。
3.ワンバウンドを止める
ピッチャーのボールを問題なく捕れるようになったら、次はワンバウンドを止める練習です。
キャッチャーをしていると、試合中にワンバウンドするボールを後ろにそらさないことが重要になります。
特に、
- 落ちる変化球
- 低めを狙ったボール
などは、ワンバウンドになる可能性があります。
これを後ろにそらしてしまうと、ランナーの進塁や振り逃げにつながることがあります。
そのため、「捕る」だけでなく「後ろにそらさない」技術もキャッチャーには必要です。
ピッチャーのウイニングショットや、力んでたたきつけたストレートを後ろにそらしてしまうと、ピッチャーの信頼を得ることができません。
ワンバウンドをとめるコツは
- 上半身を少し前に傾け、脱力して止める
- 「このボールはワンバウンドがくるかも」と予想しておき、事前に気持ちの準備をしておく
です。
体に力が入っているとボールを遠くへはじいてしまいやすく、せっかく止めたのにランナーに進塁されることがあります。また、体を傾けすぎるとバッターがスイングした際にバットが頭に当たる可能性があるので気をつけましょう。
もうひとつ大事なことは、低めや落ちるボールを要求したときは、「もしかしたらワンバウンドになるかも」と心の準備をしておくことです。
事前に予想して気持ちの準備をしておくと、実際に来た時に反応しやすくなります。
最初は5~10m程度の距離からボールを投げてもらい、キャッチャーの防具をつけた状態でワンバウンドを止める練習をしてみましょう。
ワンバウンドを止めるときは、ボールを捕ろうとするのではなく、まず後ろにそらさないことを意識しましょう。
ミットだけで止めようとせず、体全体でボールを受け止めるようにします。
最初は正面に来るワンバウンドから始め、慣れてきたら左右に散らしたワンバウンドや通常のストライクをランダムに混ぜてもらうと、より実戦に近い練習になります。
4.フリーバッティング・シートバッティングのキャッチャーをする
①~③ができるようになったら、いよいよ実戦に近い練習です。
まずはフリーバッティングでキャッチャーをやってみましょう。
目の前で実際にバットを振られるため、ブルペンとは違った緊張感があります。
ボールを見失わないことや、ファウルチップなどにも少しずつ慣れていきましょう。
さらに慣れてきたら、シートバッティングにも挑戦します。
シートバッティングでは、
- ピッチャーのボールを捕る
- 配球を考える
- 守備位置を指示する
- ランナーがいる場面に対応する
- 盗塁に対応する
など、実際の試合に近い状況を経験できます。
ここまでできるようになれば、あとは実戦で経験を積んでいきましょう。
もちろん最初から完璧にできる必要はありません。
まずは「ボールを捕る」「後ろにそらさない」「正確に送球する」といった基本的なプレーができれば十分です。
配球や守備の指示などは、実際にキャッチャーを経験しながら少しずつ覚えていけば大丈夫です。
キャッチャーに挑戦するメリット
私の経験上、草野球でキャッチャーをできる人って、意外と少ないです。
ボールをキャッチすることができ、肩も強くてセカンドにしっかりと送球できるキャッチャーならチームに一人か二人いるかもしれません。
しかし
- ボールをしっかりと捕球できる
- ワンバウンドをそらさずしっかりと止めれる
- 盗塁を防ぐため正確に送球できる
- 守備位置やプレーについて指示できる
といったことまでできるキャッチャーはかなり貴重な存在です
そのため、あなたが経験を積んで、しっかりとキャッチャーのポジションをこなせるようになれば、チームにとって重要な戦力になれる可能性があります。
また、最初のうちは「ボールを捕ることができる」程度だったとしても、
- 正捕手不在時の代役捕手
- ブルペン捕手
- 練習でキャッチャーを担当する
など、チームにとってありがたい存在になれます。
そして、これは自分自身の出場機会を増やすことにもつながります。
草野球では、キャッチャーができる人が少ないチームも多いため、複数のポジションを守れる選手は重宝されます。
特に「内野もできるけどキャッチャーもできる」「外野もできるけどキャッチャーもできる」というように、キャッチャーまで守れるようになれば、チーム事情によって起用してもらえる場面も増えていくでしょう。
もちろん、キャッチャーは覚えることも多く、最初からすべてをこなすのは簡単ではありません。
しかし、少しずつ練習してできることを増やしていけば、チームにとって貴重な存在になれるポジションです。
「キャッチャーをやったことがないから無理」と考えず、まずは練習から挑戦してみるのもおすすめです。
まとめ|草野球なら初心者でもキャッチャーに挑戦できる
キャッチャーは、捕球や配球、守備の指示など覚えることが多く、初心者には難しいポジションかもしれません。
しかし、草野球であれば最初から全てを完璧にできる必要はありません。
まずは
- ピッチャーのボールをしっかり捕る
- ワンバウンドを後ろにそらさない
- 正確に送球できる
といった基本的なプレーができれば十分です。
そこから経験を重ねながら、配球や守備位置の指示、ランナーへの対応など少しずつできることを増やしていきましょう。
キャッチャーは試合中に常にプレーにかかわることができ、自分で配球や守備を考えながら「自分が試合を動かしている」感覚を味わえるポジションです。
私自身、長年キャッチャーとしてプレーしていますが、自分の考えた配球がハマったときや、ゲームプランどおりに試合を進めて勝てたときの楽しさは、他のポジションにはない、キャッチャーならではの楽しさだと思っています。
これからキャッチャーを始める方は、いきなり試合で完璧にやろうとする必要はありません。
キャッチボール→ブルペン→ワンバウンドを止める練習→実戦練習
と少しずつステップアップしていけば大丈夫です。
「キャッチャーをやってみたいけど、自分には無理かも・・・」と迷っている方も、まずはチームの練習で一度キャッチャーミットをつけてみてください。
実際にやってみると、思っていた以上にキャッチャーの楽しさを感じられるかもしれません。


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